事例　NANSO+飲料メーカー様 ｜在庫を一括管理。流通加工から配送まで

飲料メーカー様の生産量が一気に増えたため、物流に関わる様々な業務を当社が一括して受託。アイテム数、生産量が増えるごとに倉庫を広げたり、雨天でも作業を止めずに出荷できるよう品質面を考慮した倉庫を建設したりと、お客様の事業に寄り添うかたちで業務を拡大してきました。
現在は、千葉県内にある４か所の充填工場様で生産される商品を、当社の倉庫に集約。ボトルの形状や素材、大きさも様々な約200アイテムを受け入れ、主に千葉県内・東京都東部の配送センターや店舗、飲料メーカー様の支店など約100か所に配送を行っています。倉庫担当者と配車担当者が同じ部屋で情報を共有し、しっかりと連携をとることで、夏場などの繁忙期にもスムーズな配送を実現しています。

商品の生産・移動を追跡できるトレーサビリティを導入し、全アイテムの入出庫、ロケーション、賞味期限などの情報をバーコードで一元管理。入力ミスや漏れなどのヒューマンエラーなく在庫状況を把握するとともに、各工程における状況の見える化や品質管理の徹底につなげています。在庫量はもちろん流通加工作業などの進捗もリアルタイムで確認できるため、急ぎのご依頼にも的確でスピード感のある対応が可能。さらに、賞味期限に応じて出荷をコントロールすることで期限切れ等による食品ロスをなくし、コスト削減にも貢献しています。

当社は、季節やキャンペーン、特売などに伴う出荷数の変動や、時間軸の特殊な納品先にも柔軟に対応しています。
ボトルに付けるキャンペーン用の景品などは、形状が一定ではないので工場ラインでつけることができません。当社では、この景品付け作業やシール貼り、小分け包装、あるいはギフトセットパッケージング作業など、幅広い流通加工にフレキシブルに対応。年に数回しかないため設備投資ができないキャンペーン向けスポット作業、機械化できない作業を、マンパワーによる流通加工サービスでサポートしています。また、納品先のお客様のご希望の使用や条件に合わせ、店舗別の仕分けなどにも対応。飲料メーカー様の課題であった、流通段階の人材確保・業務負担軽減にも貢献しています。

災害時対応も徹底。2019年の千葉台風の際には、記録的な暴風などで64万戸余りが停電し完全復旧までに19日かかるという状況でした。当社では、東日本大震災の教訓から備えていた発電機が活躍。地域密着企業ならではの地の利を活かして道路情報を収集し、現場を止めずに出荷に対応しました。
加えてこの時は、配送だけでなくキャンペーンの景品をつける流通加工作業も担当。扇風機も回らない暑さの中でしたが、作業に支障のない照明を確保し、現場の人の力で可能な限りの業務を対応し、販売に支障なく完遂させました。請け負った仕事はやり切るというNANSO発想で物流の使命を果たし、お客様からも感謝の言葉をいただいています。