企業情報沿革
お客さまと地域とを思い
ともに重ねてきた80余年の歴史
「物流を通じて社会を豊かにする」という大志を掲げ、
「できないことはない」の心意気で物流事業を進化させてきた南総通運。
お客さまと、地域と、地域の住人である社員とが共鳴し合い、
社会や産業の変化に柔軟に応えながら、信頼を重ね、事業の厚みを増してきました。
NANSO History南総通運の歴史
創業期
- 1942
- 昭和17年11月10日
地元通運会社11社が
統合して創業。
南総通運は、混迷を極める戦時下で産声を上げた。当時の日本では、軍需物資や食料の調達は命をつなぐ重要課題。徴兵や供出で人材も車両も不足する中、11の企業が力を結集して通運事業を続け、地域・社会を支え続けた。南総通運に脈々と受け継がれる、運ぶことへの使命感はここがベースになっている。
- 1949
- 昭和24年
保険代理事業を開始
興亜火災海上保険(株)(現・損害保険ジャパン(株))の損害保険代理店業務を行う。地域とのつながりを大切にしてきたことから、現在では自動車保険の他、火災(積立)、損害(積立)、年金、ゴルフ、釣り、スキー、旅行、賠償責任、動産、生命保険など、幅広い種類の保険を取り扱う。
- 1950
- 昭和25年9月
路線事業(定期便事業)を開始
従来の通運、貸切輸送に加え特別積合貨物の取り扱いを開始。
サービス領域を広げ、よりお客様に合わせた輸送提案を行えるようになった。
- 1953
- 昭和28年3月
タクシー事業を開始
東金、大綱、茂原の3営業所体制でのスタート。
- 1961
- 昭和36年12月
倉庫事業を開始
高度成長に伴うお客様の倉庫需要の増加に応えるべく、現在の南総通運のワンストップサービスの根幹となる倉庫事業がスタート。
- 1971
- 昭和46年6月
本社新社屋が完成
幻のファミリーレストラン
1970年代初め、東金地域にはファミリーレストラン等の大型飲食店がほとんどなく、地元の食文化の発展に寄与するため本社ビル内を改装して営業を開始。後に2号店もオープンするも数年後には惜しまれながらも営業を終了。
- 1972
- 昭和47年12月
南総タクシー(株)を設立
タクシー事業を分離し、南総タクシー(株)を設立。1973年より7営業所60台で営業を開始。
- 1974
- 昭和49年
南総総業(株)を設立
清涼飲料水製造及び補助作業を主業務としてスタート。
構内作業の請負業務は対応領域を広げ、現在まで。
この時期に長生郡長柄町へ進出した日本飲料(株)(現ジャパンフーズ(株))の工場では、清涼飲料水の受託製造に従事するスタッフを提供するほか、倉庫・物流業務全般を担当。現在に至るまで取引を継続し、清涼飲料水の製造補助、製造ラインの管理、ラベリング、箱詰め、商品の保管・入出庫、メーカーへの配送・納品業務まで行なっている。
- 1979
- 昭和54年10月
南総建設(株)を設立
南総通運が利用する倉庫の建設、修繕を主な業務として設立し、現在では、南総通運での倉庫運用のノウハウを生かした作業効率の良い倉庫や工場の提案や注文住宅の建築など幅広い業務を行う。
拡大期
- 1980
- 昭和55年
物流拠点・倉庫を増やし、現在の事業基盤を確立。
交通網の整備が進むにつれて、トラック輸送が物流の中心へ。三代目社長となった土屋 康郷指示の下で、交通や産業の要所を中心に物流拠点・倉庫を次々に新設。お客さまのニーズに応えて商圏を大きく拡大する一方、よりきめ細やかなサポートと課題解決のために事業・サービスの密度を高め、物流品質を向上させてきた。
土屋は、1997年に国税庁間納税表彰を受け、2001年に勲五等双光旭日章を受章するなど、数々の功績で物流業界と地域に大きな影響を及ぼした。
- 1980
- 昭和55年4月
佐倉事業所および併設倉庫が完成
千葉県佐倉市に延床面積880坪の倉庫(現在の熊野堂倉庫)を併設した佐倉事業所を開設。
- 1982
- 昭和57年3月
南総電子工業(株)を設立
派遣、請負などの人材サービスを主要事業とし設立された。日立製作所のブラウン管製造の請負等を行っていたが、2015年に南総総業(株)と合併。
- 1983
- 昭和58年
大手コンビニエンスストアの配送センターの運営業務を開始
大手コンビニエンスストアの常温配送センターの運営を松下鈴木(株)(現伊藤忠食品(株))より受託。
当時から、商品の受入から保管・管理、ピッキング、積み込み、出荷・配送までを担当し、現代の総合物流事業の始まりとなる新しい取組みをスタートさせた。
その後さらに業務内容を拡充し、現在は受発注業務も請け負っている。
- 1984
- 昭和59年3月
堀上・幸田倉庫を建設
1984年より堀上、幸田倉庫の6棟(延床面積1,489坪)が順次完成。うち2棟364坪は危険物倉庫。
- 1984
- 昭和59年9月
BMWなど輸入車の業務代行を開始
パーツセンターでのピッキング作業など発送作業からスタートし、1985年には部品の全国配送業務を開始。1990年までには、新車整備センター内やテクニカルセンターにおいてBMW車の整備、塗装、鈑金作業を始める。
その後、山武市に最大1,400台収容可能なモータープールを建設し新車保管業務もスタートするなど一つの事業として大きく発展していく。
現在では、オートバイの取り扱いも行っている。
- 1985
- 昭和60年12月
三島野倉庫を建設
1982年に完成したA棟を皮切りに、この年G棟までの全7棟延床面積2,050坪の倉庫群が完成。またC棟はエレベーターを備えた当社初の多層階倉庫となっている。
- 1985
- 昭和60年7月
長柄山倉庫1号棟が完成
1988年完成の1号棟ののち4号棟まで建設され、延床面積2,050坪の倉庫群となる。
- 1989
- 平成元年9月
小田沼第一物流センターが完成
東金工業団地内に倉庫2棟を建設。
2023年4月の新棟完成により4棟2,700坪の物流センターとなった。
- 1992
- 平成4年5月
茨城営業所を開設
南総通運初となる千葉県外の事業所、茨城営業所を開設。
同年6月には、営業所内に延床面積900坪の倉庫が完成。
充実期
- 1992
- 平成4年11月10日
50周年を機にCI/VIを整備。
新たなマークで知名度が向上。
50周年を機に、通運業で全国的に使われていた丸通マークから卒業し、独立した企業として歩み出すことを決意して独自のロゴマークを導入した。
このマークは、当社が創出するエネルギーを表したもの。地域の大地と緑と海と空、そして時代や社会を大きく捉える穏やかで大らかな企業姿勢と、信頼、活気、ダイナミックな企業風土を、明るく爽やかなブルーで表現している。新マークをデザインした車両とともに、「南総通運」という社名への知名度も高まった。
信頼を重ねてきた丸通マーク
創業から50年以上使用していた丸通マーク。これは江戸時代の飛脚の通行手形に由来するデザインであり、明治維新後の歴史の中で、国から鉄道運送の取扱を許可され、駅から引き込み線路を使って仕事をしていた事業者の証しでもあった。物流の中心が鉄道から陸送へと変わってもその信頼は引き継がれ、当社は「丸通さん」と呼ばれて親しまれていた。
- 1993
- 平成5年7月
佐倉配送センターを開設
佐倉支店の一部門として行われていた大手コンビニエンスストア向け配送事業について、コンビニ店舗数、取扱量の増加により、これら業務を専任に行う佐倉配送センター事業所が開設された。
- 1995
- 平成7年9月
JR外房線・新茂原貨物ターミナルの閉鎖、通運事業の撤退
トラックによる陸送が拡大する一方、国内全体で鉄道貨物輸送が減少。
当社が荷扱いを行っていた新茂原貨物ターミナル閉鎖に伴って、社名のもととなった通運事業から撤退することとなった。
- 1996
- 平成8年10月
大宮倉庫が完成
千葉市若葉区に大宮倉庫が完成。
千葉東金道路「大宮IC」から車で1分の好立地で、その利便性の高さから当社で最も引き合いの多い倉庫となっている。
- 1997
- 平成9年3月
新本社社屋が完成
事業の拡大、従業員の増加に伴い、業務効率化のため新社屋を建設し、オフィスを拡充。
- 1998
- 平成10年3月
南総通運グループ各社を100%子会社化
グループでのシナジー効果、お客様へのサービス領域の拡大のため、グループ各社を100%子会社とした。
- 2000
- 平成12年2月
芝山に高層自動ラックを備えた倉庫が完成
千葉県山武郡芝山町に高層自動ラック棟(高さ約28メートル)を備えた倉庫が完成。
現在は高層ラック棟は撤去されたが、エレベーターメーカー様の物流センターとして長年利用された。
発展期
- 2001
- 平成13年3月
株式公開。経営基盤を強固にし、さらに働きやすく、信頼性の高い企業へ。
更なる成長のため日本証券業協会に店頭登録。上場にあたって会計や労務などの基準を見直し、経営基盤をさらに強固なものとすべく再構築していった。これにより企業としての信頼性を増すとともに、従業員がはたらきやすい環境を整備。多角的に事業を拡げるための礎を築いた。
- 2001
- 平成13年4月
家電リサイクル事業をスタート
家電リサイクル法の施行に伴い、茂原支店にて指定引取り場所としての業務をスタート。
- 2002
- 平成14年1月
「ケアタクシー」の運行を開始
介護保険の要介護者や障害者の方々の通院等の目的での利用を想定し、車椅子に乗ったままでの乗降が可能な車両に加えて訪問介護員の資格を持つドライバーが乗降の介助から病院内での付き添いまで行う。
同年3月からは東金市、タクシー組合の3社の共同事業にて「バリアフリーカー」としての運行も行なっている。
- 2002
- 平成14年1月
JR茂原駅南口再開発ビル「サンヴェルプラザ」を取得
2000年まで「茂原そごう」が利用していた「サンヴェルプラザ」(地下2階・地上7階・延床面積8,527坪)を取得。
主にオフィスビルとして賃貸を行っている。
- 2003
- 平成15年4月
小沼田第2物流センターに危険物倉庫が完成
日本ペイント様などからの危険物保管需要の高まりから危険物倉庫を建築、敷地拡張・増築などを行い、現在では8棟4,749坪(危険物1,498坪、一般3,251坪)の物流センターとなっている。
- 2004
- 平成16年4月
ISO9001・ISO14001認証を同時取得
お客さまへの安定した高品質なサービスの提供と物流業者としての使命である環境保全、持続的成長のためのマネジメント推進のためISO9001(品質)、ISO14001(環境)を取得。
- 2004
- 平成16年4月
佐倉新配送センターが完成
当初は加工食品のみを取り扱う「加食センター」であったが、酒類、雑貨など取り扱う商材の種類が増えたことから「常温一括センター」へ拡張。
商品受入や管理、ピッキング作業、千葉県下約600店舗へ配送を行う。トラック配送と構内作業を同時に行なっている企業は数少ない。
- 2004
- 平成16年8月
松尾富士見台第2倉庫が完成
倉庫内に、はじめて移動式ラックを導入。
- 2004
- 平成16年12月
日本証券業協会への店頭登録を取消し、JASDAQ市場に株式を上場。
(現在は東証スタンダード市場に上場。)
- 2004
- 平成16年12月
埼玉営業所を開設
県外2拠点目となる埼玉営業所を開設。
敷地内に733坪の倉庫を併設し、YKK様などの物流を担う。
- 2005
- 平成17年5月
東金支店を東金市山田に移転
2004年に竣工した山田倉庫敷地内に東金支店を移転。
千葉東金道路「山田IC」から車で2分という立地、倉庫に加えモータープールを敷地内に併設。
- 2006
- 平成18年1月
茂原支店を長生郡長柄町に移転
茂原支店を長生郡長柄町に移転。
延床面積2,723坪の物流センターを併設するとともに、三島野倉庫まで1分の立地で効率的な運用を目指した。
- 2006
- 平成18年3月
学生専用マンション「コーポNANSO」完成
城西国際大学の薬学部開設に伴い、大学の要請を受け学生向けワンルームマンションを東金市に建設。学生たちのバス送迎も行った。
- 2013
- 平成25年4月
茂原中央支店を開設
南総通運の主力事業の一つである飲料製品の取扱いに特化した茂原中央支店を開設。
- 2013
- 平成25年6月
千葉県公安委員会より警備業の認可を取得
お客様の工場、物流センターの安心安全、ワンストップサービスの拡充のため警備業を取得した。
- 2014
- 平成26年12月
整備センターが指定工場資格を取得
整備センターが指定工場となり、車検日程への柔軟な対応が可能に。車両稼働率の向上に貢献している。
- 2016
- 平成28年12月
長柄第3物流センターが完成
長柄第3物流センター(延床面積1,510坪)が竣工し、長柄物流センターは第1物流センター(2,404坪)、第2物流センター(2,723坪)と合わせ、延床面積6,637坪となった。
- 2017
- 平成29年3月
宮本3期倉庫が完成
宮本3期倉庫(延床面積823坪)が完成し、1期倉庫(1,697坪)、2期倉庫(4,323坪)と合わせて計6,843坪となった。
- 2017
- 平成29年6月
今井利彦社長就任
- 2018
- 平成30年7月
茨城支店を開設
事業拡大により茨城事業所を茨城支店へ改編。県外初の支店開設となった。
- 2022
- 令和4年11月
創立80周年
80周年を記念して、企業理念である「地域社会と共存共栄し、お客様から信頼を得るとともに、物流を通じて社会を豊かにする。」に加え、「創造と挑戦」を新たな企業メッセージとして掲げ、持続的成長を目指す。
- 2023
- 令和5年3月
龍ケ崎物流倉庫が完成
80周年事業の一環として、茨城県龍ケ崎市に龍ケ崎物流倉庫(3,627坪)を建設。
4月には茨城支店が龍ケ崎物流倉庫内へ移転。
To 2042 NANSO Challenge
80年の
歴史を礎に
創業から80年の間に、南総通運はサービスの幅を拡げ、拠点を増大させてきた。
70周年(2012年)以降にも、17棟19,206坪の倉庫を建築し、2棟5,557坪の倉庫を購入。
今後も、お客さまに高品質できめ細かいサービスを提供するとともに、
さらなる物流の効率化や省エネルギーを目指して、
交通の利便性や消費地への近さなどの強みを持った倉庫・拠点進出を行っていく。